ウェアラブル・コンピュータ
概 要
人間が着用して使えるコンピュータのこと。時計や指輪、眼鏡、衣服など、身につけて使える。ウェアラブル・デバイスとも言う。
解 説
ウェアラブル・コンピータは、身につけて使える小型のコンピュータです。それ自体でデータの処理や通信、表示などの機能を持っています。
たとえば時計型の「スマートウォッチ」は、ウェアラブル・コンピュータの代表的な製品です。スマホと連動して、スマホに届いた通知を確認したり音声での操作ができたりするほか、アプリと連動して、心拍数などの健康状態を記録できます。具体的な製品として、iPhoneと連動できる「Apple Watch」があります。

眼鏡型のウェアラブル・コンピュータは、「スマート・グラス」と呼ばれます。眼鏡にコンピュータの映像を投影できるもので、スマホやパソコンなどの画面を映して操作できます。見ている現実世界に映像を重ね合わせることもできるため、見ているビルや道路などに関する情報を重ねて観光案内や道案内するといった用途にも使えます。
また投影した画像は、眼に対してとても大きな映像として映るため、大画面で映画鑑賞をする使い方もできます。
ウェアラブル・コンピュータは、両手が塞がらずに使えることから、ビジネス分野でも利用されています。たとえば眼鏡型のウェアラブル・コンピュータに修理マニュアルを表示して、エンジニアは、それを見ながら作業するとか、倉庫で商品をピッキングする(目的に商品を探して取り出してくること)際に、商品の場所を眼鏡に表示して案内するなどの使い方があります。
実現できること
- ・腕時計でのスマホの操作
- ・眼鏡を使った道案内
- ・映画やミュージカルなどにおける、眼鏡を使った字幕表示
- ・手に付けた指輪でのコンピュータ操作
将来の展開
ウェアラブル・コンピュータが普及するには、小型化が欠かせません。腕時計型のものは十分に小型になり、普及が進みつつあります。
一方で眼鏡型のものは、そこまで小型化していません。重すぎると装着したときに疲れる問題がありますが、バッテリの問題もあり、重量を抑えるには制約があります。またデザイン面でも、ふつうの眼鏡と同等でなければ、受け入れがたいでしょう。
こうした問題は、技術面とデザイン面の両方から解決していく必要があります。もちろん価格の問題もあります。
現在では、こうした制約があるため、ビジネス用途での利用が主ですが、安価でデザインがよく、バッテリ持ちがよい、そして軽いなど、使い勝手がよくなれば、個人にも普及してくると思われます。
補 足
現実の画像とスマホやパソコンの画像を重ね合わせる技術は、「AR(Augmented Reality:仮想現実)」と言います。スマート・グラスは、AR技術を利用したものです。AR自体は、スマホ単体でも、スマホのカメラを使って実現できます。